ニュース&記者コラム

【松山FⅠスポニチ杯最終日12R】渡部 3番手強襲で地元V

 松山競輪の第67回ジャパンカップ×HPCJC「スポーツニッポン杯争奪戦(FⅠ)」は4月19日、12RでS級決勝戦が行われ、渡部哲男(44=愛媛)が先行の町田太我の3番手から直線伸びてV。23年12月松山FⅠ以来の優勝を飾った。

 11Rのガールズ決勝は児玉碧衣(28=福岡)が捲って完全V。

 落ち着いた並びは前から菊池岳仁-不破将登、町田-池田良-渡部、林慶次郎-松岡貴久。林が残り2周のホーム目がけて動き菊池を切って先頭に。すかさず町田が踏み込み打鐘で先行態勢に。町田のかかり良く最終バックで林が仕掛けるが行き切れない。菊池も不発に。直線は町田、池田と渡部の勝負に。外を伸び切った渡部が地元V。

 今シリーズを迎えるにあたり不安は大きかった。3月ウィナーズカップの落車で頸椎(けいつい)を捻挫して前場所を欠場。「落車の影響がひどくて欠場も考えた」ほどだった。初日特選こそ感触はつかめなかったが、2日目に町田の番手から抜け出し勝利で「形になりました」と上向きの手応えをつかむ。そして決勝戦では「すんなりの展開で少し余裕はあったので行けるところまで踏んだ」と、好調時を思わせる威力を見せつけた。「地元の声援が力になりました」とファンに笑顔で応える。次のダービー(30日~5月5日、平)でも存在感を示す。(緒方 泰士) 

◇渡部 哲男(わたなべ・てつお)1979年(昭54)11月29日生まれ、愛媛県出身の44歳。84期。2000年4月デビュー。長く愛媛のエースとしてビッグレースで活躍。通算成績は1965戦409勝。今回が通算41回目の優勝。1㍍81、86㌔。血液型A。

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